UbuntuにAnacondaをインストールする
Python 環境を用意するにあたって,バージョン管理,パッケージ管理システムを入れて使うのが一般的です.
pyenv + virtualenv, pipenv, poetry などが選択肢として挙げられますが,今回は SSH で Ubuntu サーバに Anaconda 環境を構築します.
実行環境
- Ubuntu 16.04
- Intel Xeon E5
- NVIDIA Tesla P100 x2
CUI でダウンロード
SSH で接続してコマンドで実行していくので,GUI ではなく CUI で作業を進めていきます.
まず,ダウンロードページ からファイルのリンクをコピーして wget
で取得します.
terminal
$ wget https://repo.anaconda.com/archive/Anaconda3-2020.07-Linux-x86_64.sh
取得が終了したら sha256sum
で確認します.
terminal
$ sha256sum ./Anaconda3-2020.07-Linux-x86_64.sh
38ce717758b95b3bd0b1797cc6ccfb76f29a90c25bdfa50ee45f11e583edfdbf
このハッシュ値が Anaconda Documentation に掲載されている値と異なっている場合はダウンロードに失敗している可能性があります.
今回ダウンロードしたのは Python3 の 2020.07, x86_64 だったので,上記で取得したハッシュ値は正しい値です.
インストール
確認がとれたところでインストールに移ります.
terminal
$ sudo sh ./Anaconda3-2020.07-Linux-x86_64.sh
実行すると利用規約が表示されるので yes と入力して進み,その後 anaconda3 のパスなどの設定を行います.
パスに特に変更がなければ Enter で OK です.ちなみに,私の環境では ~/anaconda3 となっていました.
最後に conda init
するか聞かれるので,yes として初期設定が終了すれば Anaconda が使えるようになっています.
bash 以外のシェルを使っている場合
conda init
の実行では .bashrc にしかパスを通さないので,他のシェルを使っている場合はパスの設定が必要です.
.bashrc を開いて最下部の conda initialize の部分をコピペし,zsh であれば .zshrc に書くなどすればパスが通ります.
conda initialize の内容は以下のとおりです.(ホームディレクトリ下に入っている例)
# >>> conda initialize >>>
# !! Contents within this block are managed by 'conda init' !!
__conda_setup="$('/home/**user**/anaconda3/bin/conda' 'shell.bash' 'hook' 2> /dev/null)"
if [ $? -eq 0 ]; then
eval "$__conda_setup"
else
if [ -f "/home/**user**/anaconda3/etc/profile.d/conda.sh" ]; then
. "/home/**user**/anaconda3/etc/profile.d/conda.sh"
else
export PATH="/home/**user**/anaconda3/bin:$PATH"
fi
fi
unset __conda_setup
# <<< conda initialize <<<
以降は,起動と同時に base 仮想環境が立ち上がるようになります.(オプションでオフにすることも可能)