PowerPointで画像をEPSに変換する方法
JPEG や PNG 等のラスタ形式の画像は拡大すると見た目が残念なことになるので,自由に画像サイズを変更したい場合には向きません.論文であれば EPS 或いは PDF が無難.
画像を EPS に変換できるオンラインサービスもありますが,手元でできたほうが便利ですよね.
変換方法
画像を直接 EPS に変換するのではなく,画像をベクタ形式である SVG に変換してから EPS に変換するという方法を用います.
今回は Windows で操作していますが,変換に用いるソフトはいずれも macOS に対応しているので同じ手順で変換できると思います.(macOS 向けバージョン 16.46 ではエクスポート形式に SVG がありませんでした.)
Image to SVG
PowerPoint を用いてスライドを SVG 形式の画像として保存します.保存時に .pptx から .svg に変更するだけです.
SVG to EPS
SVG から EPS に変換するには Inkscape というフリーのドローソフトを用います.
コマンドラインで操作できるように,インストールしたらパスを通しておきます.インストール先のディレクトリがデフォルト設定のままであれば C:/Program Files/Inkscape/bin
が追加対象のパスです.
変換時には PowerShell でコマンドを実行します.例として,input.svg を変換して out.eps として保存するときのコマンドを以下に示します.予めファイルが保存されているディレクトリに移動しておいてください.
PowerShell
> inkscape --export-filename=out.eps input.svg
他にも様々なオプションが指定できるようなので,気になる方は --help
でどうぞ.
その他の方法
Office 系 OSS の Apache OpenOffice は画像の保存形式に EPS が選べるそうです.これであれば,直接画像から EPS に変換できそうですね.