まっさらなMacBookにPython環境をインストールする
久しぶりに環境構築していたら,以前よりも簡単に環境構築できるようになっていたのでメモ.
環境
- macOS Catalina (10.15.4)
- MacBook Pro (15-inch, 2018)
- Intel Core i9-8950HK 2.9GHz 6 Cores, 12 Threads
- 32GB 2400MHz DDR4
はじめに
macOS ではデフォルトで Python 2.7 がインストールされていますが,今使うなら Python 3 系を使うべきなのは自明です.
しかし,元ある環境にそのまま Python をインストールするとパソコン自体が動作不良を起こす可能性があったり,そうでなくてもサードパーティのパッケージを入れてぐちゃぐちゃになると後々整理できなくなるので,仮想環境を作って使うのが一般的です.
今回は pyenv + Anaconda3 にします.
Anaconda のみでもいいが,以前コマンドの衝突が起こった影響でこれに慣れてしまったため.
環境構築
pyenv インストール
Git を使って入れる方法もありますが,macOS なら Homebrew を使う方が簡単です.
terminal
$ brew update
$ brew install pyenv
インストールできたことも確認します.
terminal
$ pyenv -v
pyenv 1.2.17
インストールしたら .zshrc に下記の行を追加します.(bash を使っているなら .bashrc に)
terminal
eval "$(pyenv init -)"
これを書き忘れると,pyenv でバージョンを System 以外に切り替えてもデフォルトの Python が選択されてしまいます.
Anaconda インストール
pyenv を使って Anaconda3 をインストールします.インストールできるバージョンを確認し,最新の stable 版を入れます.
terminal
$ pyenv install --list
$ pyenv install anaconda3-5.3.1
インストールできたら確認します.
terminal
$ conda -V
このままだと一部コマンドが使えないので,.zshrc 等に以下の記述を追加します.
[user_dir]
にはユーザーネームが入ります.また,pyenv で入れたパッケージのバージョンによって anaconda3-5.3.1
の部分が変わります.
.zshrc
. /Users/[user_dir]/.pyenv/versions/anaconda3-5.3.1/etc/profile.d/conda.sh
設定できていれば,次のコマンドが実行できます.設定し忘れると activate できません.
terminal
$ conda activate base