MacにAnacondaをインストールする

Windows に入れるときは Anaconda のインストールパッケージを持ってくればいいだけなのですが,macOS には元から Python の環境があるので,競合しないように入れてあげる必要があります.

今回はパッケージ管理システム Homebrew と Python のバージョン管理システム pyenv を使って Anaconda を入れます.

Xcode

予め AppStore で Xcode を入手しておきます.

下記コマンドでコマンドライン・デベロッパ・ツールをインストールします.

terminal

$ xcode-select --install

Homebrew のインストール

terminal

$ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

インストールコマンドは Homebrew のサイトで確認できます.

terminal

$ brew doctor
Your system is ready to brew. # インストール完了

pyenv のインストール

terminal

$ brew install pyenv
$ pyenv --version
pyenv 1.2.5 # インストール完了

Anaconda

インストール

Anaconda の最新バージョンを調べます.

terminal

$ pyenv install -l | grep anaconda

Anaconda 2, 3 がありますが,これはそれぞれ Python 2, 3 に対応しています.Python 2 はじきにサポートされなくなるので,Anaconda 3 がおすすめです.

terminal

$ pyenv install anaconda3-5.2.0
$ pyenv versions # インストール完了
* system
  anaconda3-5.2.0

バージョンの切り替え

system の環境がデフォルトになっているので,Anaconda の環境に切り替えます.

terminal

$ pyenv global anaconda3-5.2.0
$ pyenv versions
  system
* anaconda3-5.2.0 # 切り替え完了

conda コマンドの実行

パスが通っていない場合は command not found となり,conda コマンドを使用できません.

terminal

$ conda --version
-bash: conda: command not found # パスが通っていない

下記のようにしてパスを通します..bash_profile に書き込みますが,私の場合はなかったので作りました.

terminal

$ touch ~/.bash_profile
$ echo 'export PATH="~/.pyenv/versions/anaconda3-5.2.0/bin/:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ source ~/.bash_profile

最終行のコマンドで更新します.ターミナルの再起動でも可能です.

terminal

$ conda --version
conda 4.5.4 # パスが通っている

仮想環境の activate

従来は source activate で仮想環境をアクティベートしていましたが,これだと pyenv と被るので色々厄介でした.

conda 4.4.0 からは conda activate できるようになったようですが,下準備が必要です.

terminal

$ echo ". ~/.pyenv/versions/anaconda3-5.2.0/etc/profile.d/conda.sh" >> ~/.bash_profile

現在ログインしているユーザのみに適用する場合は上記コマンドを実行します.

この環境下では pyenv は使わず,Anaconda でバージョンを管理する形になります.

参考